第27章 永遠の愛を
「ぷはぁー!!」
水面から顔をだすとまずは息を大きく吐き出して、深呼吸を繰り返す。
「お前はよくよく崖から落ちるのが好きなようだな」
笑いを含む声にムッとなりながら一応お礼を言おうとして顔を見ると
走馬灯のように流れ込んでくる数々の記憶
「あ……」
声がでない
嬉しくて……涙が先にでちゃう
「久しいな……かおる」
「っ……謙信様!!」
謙信様の首に腕をまわして抱き付く。
「会いたかったぞ」
「私も!!」
めぐり逢えた
絶対に逢えると信じていた。
どんなに離れていても必ず逢える。
だって、私たちの愛を引き離す事なんて出来ないもの。
この平和な世で今度こそ幸せになるんだから
あなたと一緒に__
離れていた時間を取り戻すかのように唇が重なっていく
【あなたと永遠に……】