第23章 あなたと永遠に……16
ノドがカワク
ハラがヘッタ
私じゃない私が訴えてくる。
私はその声を無視する__
何も聞こえない
お腹が減ったらご飯を食べる。
喉が渇いたらお水を飲む。
私は人間だから、生き物の血なんて欲しくない。
血なんて求めてなんかいない。
:いつまで抗うつもりだ、人間:
いつまでも抗うよ。
だって私は人間だもの
:人間……ねえ:
悪意を感じる含み笑いに苛立たちを覚えてしまう。
:いくら抗ったところで人間如きが勝てるわけなかろうに:
どうして?
そんな事を言うの?
:この時代に其方は不必要な存在だからだ:
じゃあ、どうして私はこの時代にいるの?
:さぁな……我は自分の成すべき事しか知らぬ:
:どこぞの暇な奴が其方を呼び寄せ遊んでいるのであろう:
:我の成すべきは其方と同化して支配する事:
支配?
:はよ、我に支配されて満たせよ。
我の渇きを満たせ……: