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【嵐小説】嵐色〜甘い味〜
第12章 貝の味
「そうだけど…。
まさか貝を放り込まれなんて思ってなかった。
どうすんの?コレ」
片方の頬袋が膨らんでいる。
恐らく貝をそっちに避けているんだろう。
「俺が運んだのなら食べるんじゃなかった?」
「それは麺だけですよ。
実は嫌です」
「食べるよね?」
指を胸板に持って行く。
「ちょっ…」
「ん?」
スルスルとそこで円を描くように指を滑らせた。
「っ…ぅ…」
その刺激から気を逸らす為か、無心になって口を動かしている和。
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