第17章 かごの中の鳥（裏：政宗）

肩にかかっているだけの着物
頭上につった両手、震える肢体、結ばれる唇
陽が高い時間、はっきりと見えるその身体にため息が零れる
まるで、春画のようだった

「いい格好だな、湖」
「っ･･･！？」

つぅーと、太ももから脇に掛けて指を滑らせる
すると、ぶるっと身体が震えた

「まっ･･政宗っ･･･」

どこから触られるか解らない
触れられる感覚が、いつもより敏感に感じてしまう
ゴクンっと、唾を飲み込んで首を振れば、政宗の含み笑いが聞える
顎を上に向けられ、唇を塞がれると舌を絡ませ濃厚な口づけが落とされた

ちゅ、ぴちゃ

口づけの水音が響く部屋
目を開けたまま湖に口づけをしていた政宗は、赤みを増し震える肢体を見て興奮していた
顎を持っていた手を後頭部にずらし、少し持ち上げるようにしてやれば、つま先立ちしていた足はさらに持ち上げるようになる
それを確認し、もう片方の手で既にツンと立っていた胸の頂をきゅっと摘まむ
急な刺激に、湖は身体を反らそうとするが、塞がれた唇、押しつけられるように持ち上げられた後頭部、腰をひくことさえ出来なかった

「っんんーー」

せめてもの抵抗のように、口づけをしたまま声を上げようとする
摘ままれた頂を、政宗は指でねじるようにしたかと思えば、しっかりそれを掴んで引っ張る

「っ･･んんんんっ！」

いつもより乱暴な動作
なのに、それに感じてしまう身体に戸惑う
いまだ、塞がれたままの唇
角度を変え、更に深く舌で撫でられる
つま先立ちした足は、ふるふると震え、あろう事か太ももを蜜がつたい出す
それに気づき、政宗は後頭部を押さえていた手を太ももへ運び、その指で蜜を拭き取る
そして、湖の唇を解放すると、その指をなめとって･･･

「なんだ･･･感じてるのか？」
「や･･･っ、」

目隠しされ、両手を拘束された湖は小さな抵抗を見せる
くくっと、籠もった笑いが耳に入る

「いい眺めだ」

そう耳にの近くで呟かれると、摘まんだ頂を指で弾いて、その胸を包む
指の間から頂を絞り出すように

「ひゃっ」

ぷっくりと、指の間から出る頂はツンと硬く立っている
顔を下げると、手でやわやわと胸を揉んだまま、その旨そうな頂を舌でねっとりとなめとった