第12章 私を待っていた彼は（裏：安土組全員）

ぴくりと反応を見せる湖が可愛らしく思えてしょうが無い
相変わらず着物を押さえている湖の手にも口づけを落とし、その手に指を駆られる
湖がやったように
指の間にわざとゆっくりと指を沿わせ広げていけば、声が漏れる

「う･･んっ･･･」

片手を繋ぎ、それで畳を支えるように体重を掛けて湖の手も縫い止める
反対の手で着物の合わせを開けば、湖の透き通った素肌に形のいい膨らみが現れた

「やぁ･･っ」

空気が肌に触れ、着物を開かれた事に気づいた湖はわずかな抵抗を見せる
その湖に口づけを落としながら、緊張を解し、
反対の着物も開いて素肌を暴くと、三成は香りを楽しむように湖の首筋に唇を寄せた

（湖様からは、私の知らなかった香りがする･･･化粧や香では無い香り）

ちゅぅ･･･

首筋に口づけを落とし、徐々に胸へと顔を下ろして

ふにっ･･ふよっ･･

片手は縫い止めたまま、反対の手で胸をやわやわと揉んでいく
その反対の胸には、三成の唇が今にも触れそうになっていた

「っ･･･まって･･･みつなり･･くんっ･･･」
「･･･どうしましたか？」

顔を上げずに、胸の頂にかすかに唇が触れる状態で三成が返すと
背中を引くように身を縮め湖が続けた

「は･･はずかしい･･よ･･･明るくて･･･」

消えそうな小さな声で、三成に訴える湖
確かに、今は昼過ぎ
部屋は明るく、湖の姿もはっきり見え
だからこそ、湖の肌の美しさも身体のラインもすべて見ることが出来る
このまま続けたいが･･･

「･･･駄目ですか？」

顔を上げて湖と視線を合わせれば、涙目で訴えられる

「く、・･･暗くなってからがいい･･･」

（このまま続けても、湖様は怒らないでしょうが･･･仕方ないですね･･･もし、湖様とこのような関係になるなら･･･はじめは優しくしたいと思っていましたし･･･）

「･･･わかりました」

（急がずとも、湖様の心は私にある･･･）

「では、ここまでで･･･」

ほっと力を抜く湖の胸に唇を落とす