第2章 第2話
影「…全国出場を取り敢えずの夢として掲げてるチームはいくらでもありますよ」
「影山君…」
私は大地の代わりに答えた
「確かに取り敢えずの夢として掲げてるチームはいくらでもあるね。でもここにいる2、3年のメンバーを見て取り敢えずの夢として掲げてると思う?ちゃんと本気で大地は言ってんだよ」
澤「結愛の言う通りだ。ちゃんと本気だよ。」
影山君を見ると少しビビってる
少し強く言い過ぎたかな
澤「―その為にはチーム一丸とならなきゃいけないし…教頭にも目をつけられたくないわけだよ。」
こ、この大地はやばい…
澤「―俺はさお前らにオトモダチになれって言ってんじゃないのね」
とりあえずやばいと思った私と菅原と田中は大地から離れた
澤「中学の時にネットを挟んだ敵同士だったとしても今はネットのこっち側同士だってことを自覚しなさいって…言ってんのね。」
そういった大地の顔は今まで見たことないぐらい怖かった
震えがとまりせん…
「菅原、た、田中…震えが止まらないよ」
田「あんな大地さん見たことねぇ」
菅「今後、大地を怒らせるのはやめようね。2人とも」
その時、私と田中は大地を怒らせるのをやめようと心の中で誓った
澤「どんなに優秀な選手だろうが一生懸命でヤル気のある新入生だろうが仲間割れした挙げ句チームに迷惑をかけるような奴はいらない。互いがチームメイトってだって自覚するまで部活には一切参加させない」
そして大地は影山君と日向君を体育館から追い出した…