第7章 人外王の花嫁
「あっ、はぁッ、んっ」
ズチュッズチュッと動く度に濡れた音が響く。内臓も肉も、血も私の中の何もかもがが掻き混ぜられて体が震える。でも、痛みの代わりにゾクゾクと言いようのない快感が込み上げてきた。
「あ、ぅ、あっ、あぁっ」
眩暈がするほど気持ちが良い。体の中をめちゃくちゃにされているはずなのに、気持ち良くて仕方が無い。
「っ、、どうだ?」
「んっ、はッ、気持ち、い…です」
突かれる度に頭がくらくらする。私は快感に目を潤ませてもっととアダマンド様を求めた。
「そう、か…私も、とても、心地良い…そなたの、中は、とても…暖かく、柔らかく…生きている血の匂いに溢れていて…っく、あぁ、堪らぬ!」
「ッ!?」
アダマンド様が私の首元へと噛み付いた。ギリギリと立派な牙が突き刺さる。そしてズズッと吸われて私は体を跳ねさせた。
「んあっ、あぁぁぁ!」
そして体を痙攣させながら私は達した。激しい快感の波に達した後も未だに体の震えが治まらない。もっと、もっと吸って欲しい。中を掻き回しながら、私の血を吸って!
「あっ、ぁ…はぁ、はぁ…」
「っく、締め付けが…っ、ふ、ふふ、ははっ!甘美だ…堪らぬ、こんなに高ぶったのは生まれて初めてだぞ」
アダマンド様が私へと口付けて舌を絡めて来た。
「んっ、まだ、足りぬ…そなたの、血を、私に…」
「はぁ、んっ…はい、アダマンド様」
アダマンド様が容赦無く動き出す。焦点が合わない程の激しい突き上げに、ベッドの上の体がずり上がる。アダマンド様は私の腰を引き寄せては、根本まで何度も突き入れた。
「んっ!あっ!あっ!」
「くっ、ぅ…愛している…」
血を啜り、飲み下しながら私の体を突き上げるアダマンド様の欲情した姿に私は堪らなく感じていた。
「っ、く、うッ、出るっ、ぞ」
その言葉に私はアダマンド様の腰へと足を絡めた。しっかりと中で受け止められるように。ギュッとしがみつく。アダマンド様も私を強く抱き締めた。
「好きだ…愛している…、っ!」
「アダマンド様っっ!」
同時に達して、中に精が溢れた。精液の量も多くてゴポッと口から精液を吐き出してしまう。咳き込みながら何とか呼吸を確保すると、アダマンド様がもう一度「愛している」と額に口付けてくれた。
私の体が愛で満たされた。