第7章 人外王の花嫁
アダマンド様が私の足を持ち上げて肩へとかけた。期待と不安に心臓が高鳴る。見上げたアダマンド様は、興奮からか僅かに額へ汗を滲ませていた。
普段、余り表情を変えない彼が私を見下ろして息を荒らげている。それがとても嬉しい。
「ゆっくり、息を吐いて…」
私は言われるままに深呼吸をした。すると、アダマンド様が自身の高ぶりに手を添えて私の入り口へと導く。絵から抜け出たような、とても美しくて綺麗なアダマンド様が、血管を浮き上がらせた大きくてグロテスクな性器を手にする姿は、とても卑猥で、でも目を奪われた。
アダマンド様の高ぶりの先端が私を探る。先の大きさだけでも拳二つ分は有る。私は覚悟を決めて目を閉じた。
ヌルリと滑って、アダマンド様の先端が私の入り口へ触れた。体温の低いアダマンド様の唯一熱い部分。私の腰を掴むと、アダマンド様がゆっくりと腰を進めてきた。
「あうっ、ぐッ…」
入り口が押し広げられて行く感覚。でも小さくて狭い入り口は行為に慣れて来たとは言え、アダマンド様程の大きさのものは未体験で、どう考えても中へと入るには私の入り口は狭過ぎた。
「、すまぬ…」
「っ?!」
アダマンド様が謝ったかと思うと、私の腰を掴む手に力を込めた。ビッと裂ける感覚がしたかと思うと、私の内側に信じられない程の圧迫感。
「ひぃ、あぁッ」
入り口が裂けたのだろう。でも幸いな事に痛かったのは裂けた一瞬で、強化された体は修復を始めたのか痛みが引いて行く。
「あっ、ぐッ!」
メリメリと体が軋む。無理矢理こじ開けられる内側にバタバタと手足を動かした。
「いっ、ひぅッ、ひっぃ、ぃ」
アダマンド様がググッと奥へと進み、子宮の入り口へと辿り着いた。修復が間に合わないのか痛みに見開いた目から涙がとめどなく溢れて、体がガクガクと震えている。お腹がアダマンド様の高ぶりの形にポッコリと膨らんでいた。
「っ、はぁ、はぁ、そなたの中は、とても…とても心地良いぞ。…、大丈夫か?」
私は唇を噛み締めて、言葉に出来ないままに何度も頷いた。そんな私の様子を見たアダマンド様が眉間に皺を寄せる。
「…辛そうだな、やはり止めて…」
「っめないで!」
アダマンド様が私の声に驚いた顔をした。
「止めな、で…下さっ…このまま、一息に…」
私はアダマンド様に手を伸ばして抱き締めた。