第6章 蜥蜴の王
カサドラさん、どうしたの?何があったの?
「お前に俺様の子を孕ませてやる。俺様の子供を産んで、お前はずっと俺様と一緒にここで暮らすんだ」
「そん、な…」
先が別れた細くて長い舌が私の乳首に絡む。抵抗に突っ張った手は既に捕らえられて頭の上で纏められてしまった。
空いた手が私の下部へと触れて来る。
「やぁ!止めて!」
「…嫌がるな、喜べよ」
カサドラさんの大きな指が私の下部を乱暴に何度も撫で上げる。でもその手の力が強くて、私は痛みに顔を歪めた。すると、カサドラさんの指が優しく私のクリトリスへと触れた。先程までとは違う、優しく探る様な動きにピクリと体を震わせた。
「…安心しろよ、ちゃんと俺様がお前を愛してやる。大事にしてやる…俺様が、俺様だけが…お前の雄だ!」
カサドラさんは私が感じる強さを覚えたのだろう、指先でクリトリスを撫でては転がして刺激してくる。蜥蜴の鱗が冷たくてザラザラして、その感触が何とも言えない。
「嫌です、嫌、ぁ…」
ろくな抵抗が出来ない私にも、感じたくないのに感じてしまう体も、嫌で仕方が無かった。嫌悪感が込み上げる。悔しさに涙を流すと、カサドラさんが私の涙を舐め上げた。
「…泣くなよ」
その声が少し寂しそうだった。意志に反して滲んだ蜜をカサドラさんは指へと絡めると、その指を私の中へと埋めて来た。
「ぁっ、嫌、嫌あぁぁ!」
カサドラさんの指が私の中へと差し込まれる。節ばって太い指は、私の小さな入口を拡げる様に掻き回す。
「っう、や、ぁ…嫌なの、やぁー!」
泣きながら私は頭を左右に振った。抜き差しされて二本に指が増やされる。
「あっ、ぅ、や、ぁ…」
「泣くなって、言ってんだろーが!」
カサドラさんが指を引き抜いて私を抱き締めた。私は怒鳴られて恐怖に体を固くした。そんな私に気付いたカサドラさんが、奥歯を噛み締める。
「…いや、やっぱ、泣いても良い。俺様のことを嫌っても、憎んでも良い…それでも、俺様のそばに居てくれ…居てくれよ…」
泣きそうに、弱々しく口にしたカサドラさんが私の入口へと高ぶりを触れさせた。
「止めて、カサドラさ、止めッ」
「…」
強く抱き締められたかと思うと、カサドラさんの熱が私の中へと入って来た。その熱はとても硬くて太くて、ゴツゴツとした岩の様で…その圧迫感に私は背をそらした。