第5章 魔物の王
「気持ち、い…こんな、気持ち良い、事…初め、て…」
「んっ、ふ…」
ルナール様が小さく動き始めた。腰を揺らす度にチャプンチャプンと噴水に波が立つ。ゆさゆさと揺らされると中に埋まった高ぶりが微妙に位置を変えて私の中を掻き回した。
「あっ…」
「っ、ん、ずっと、して…たい」
ルナール様が甘える様に私の胸へ顔を埋めて来た。幸せそうに頬を染めて微笑む姿は、私の胸をキュンと締め付ける。頬をすり寄せるルナール様の頭を優しく撫でた。
「ずっと、の、中、に…居、たい」
だんだんとルナール様の動きが大きくなる。ジンジンと中が疼く。そこを擦られて気持ちよくて、私はルナール様の動きに合わせて腰を揺らした。
「んっ、ん…、中に、出し、たら…良い、ん、だよっ、ね?僕と、の、こ、どもっ」
ルナール様の息が上がってる。そして目を閉じたルナール様が、視覚を私の中へと移しているのだろう。目を閉じたままに小さく笑った。
「この、一番、奥…小さい、穴の、中に…開いたり、閉じ、たり…してる、この、中っに、出せば、良い、ん、でしょ?」
「あっ、あっ!」
突き上げる動きが激しくなる。的確に私の子宮を狙って突き上げてくるルナール様の動きに限界が近付いて目を閉じた。
「んっ、ンッ、ふっ、す、き…好き、好きッ、…好きっ…」
激しく突かれて逃げそうになる腰をルナール様が掴む。そして突き上げられると同時に強く腰を引き寄せられ、一番奥の奥までルナール様のものを埋められた。
「ひあっ、ひッ、深いッ…」
「好きっ、すっ、き…、っ…」
一心不乱に好きと繰り返すルナール様にゾクゾクと背筋が震える。向けられる純粋な好意に堪らなく感じた。
駄目、もうイッちゃう!
強く抱き締められた。そして逃げない様に抱きすくめられて…
「あっ、あ、あぁぁ!!」
「っく、うッ」
ドクンと一番奥でルナール様のものが弾けた。私もほぼ同時に達して、中のルナール様のものを締め付ける。奥に突き立てられたルナール様のものから熱いものが注がれる。お腹の中が熱い。ルナール様の、熱が中へと溜まっていく。
「あっ、はぁ、はぁ…」
「、好き…大、好き…」
キラキラと水飛沫が輝く噴水の中で、私達は暫く抱き合っていたのだった。