第4章 虫の王
珠が出てくる瞬間。閉じている肉が広がって珠を吐き出している様に見える。まるで私がそれを産み出している様な卑猥さに足をバタつかせた。
「んあっ」
足を動かしたせいか、中のキリヤ様の高ぶりがゴリッと中で動いてしまいその強い刺激に動きを止めた。
「っ…はぁ、ほら、見えるでしょ?僕のが…んっ、の中から出て来るのが。でも見てッ、僕を離したく無いんだね。の肉が僕のものを追いかけてるっ、よ?」
言われて見てみると、私の膣の入り口にある薄くて柔らかな肉が伸びて名残惜しげに引き抜かれるキリヤ様に絡んでいる。それが恥ずかしくて体が強張ると、そこがヒクンと動いた。
「あっ、ひっ、ひうっ、あぁう…」
私はもう恥ずかしさに堪えられなくて、ポロポロと涙を流した。
「うっ、え、うえぇ…」
「…泣かないでよ、もっと苛めたくなるでしょ?」
キリヤ様が私の目元や頬、首元に何度も口付けて来る。苛めたくなる、と言いながらもそのキスは優しくてまるで慰めているみたいだった。
「、好きだよ…好きだ」
零れた涙を舐め取ったキリヤ様が私を強く抱き締めた。そして息を詰めると私の中を掻き回すキリヤ様の動きが早くなる。
「あっ、あっ、あぁ」
「っ、ん、ふッ」
離すまいと私を抱き締めるキリヤ様が下から私を突き上げる。その動きに合わせて私は腰を揺らした。
「キリヤ様、キリヤ様ぁ」
しがみつくキリヤ様の腕に私の手を添える。そばで荒い息をつくキリヤ様は唇を噛み締めて額に汗を滲ませていた。そんな必死な様子のキリヤ様に胸がキュンと締め付けられた。
「あ、あんっ、あっ」
すっかりともう日は暮れて、夜の虫達の鳴き声の中、私達の交尾の卑猥な音が響く。
「、僕の、こと、好きっ?」
はぁはぁと荒い呼吸で聞いてくるキリヤ様。私は体を激しくを揺さぶられながら、必死で頷いた。
「好きっ、好きです、キリヤ様、大好きッ」
「!」
キリヤ様が強く強く私を抱きすくめた。自分から逃げない様に、そして一番奥で自分の種を受け入れるように。そして奥まで突き刺したキリヤ様は体をブルブルと震わせた。
「ひあっ!熱いっ…お、なか…やあぁっ!」
子宮の入り口に差し込まれたキリヤ様の刺から精液が注がれる。その熱さを感じながら私も体を震わせて達したのだった。