第4章 虫の王
耳の中でピチャピチャと濡れた音がする。はぁ、とキリヤ様がついた息が耳にかかって体が跳ねた。
「んっ、んっ…」
「っ、ふふっ、部屋から見える様に、ロウムの花を植えようか」
クチュクチュと耳の中を舐められる。擽ったいそれは下半身にまで痺れが伝わって、下着が濡れるのが分かった。キリヤ様がスンと鼻を鳴らした。きっと私が濡れ始めたのを匂いで知ったんだと思う。そう思うと恥ずかしくて体を捩った。
「んっ、ふ…ぅ」
「ねぇ、、嬉しい?」
与えられる痺れから逃げようと体が動くのだけれど、キリヤ様に背後から抱きしめられているから逃げられない。その合間にも胸を揉まれて耳を舐められる。
私は逃げられない快感に涙を浮かべながらも何度も頷いた。
「嬉し、です、キリヤ様、嬉しいっ」
「花を植えるのが?それとも、僕にこうやって触られるのが?」
もどかし気にキリヤ様が私の服のボタンを更に外した。そして服を下へと引っ張ると肘の所までずり下がった服から胸が零れ出た。剥き出しになって触りやすくなった胸をキリヤ様が激しく揉みしだく。
「あっ、はぁ、どっちも、どっちも嬉しっ…です」
「っ」
素直に答えると、キリヤ様が熱っぽく私の名前を呼んだ。振り返ってチラリと見えたキリヤ様の瞳が赤く染まり始めている。
私のお尻に硬い出っ張りが当たった。さっきまで無かったそれは、きっとキリヤ様の高ぶりだ。私はそれに気付くと、お尻を揺らしてキリヤ様のものを刺激してみた。
「っ!?」
キリヤ様が息を飲んだ。気持ちいいのかな?私はもっと、とお尻でキリヤ様を刺激する。割れ目に触れる出っ張りを上下に擦るように腰を動かした。
「くっ、ぅ…悪い子、だね」
「きゃあ!」
キリヤ様に体を押された。私は慌てて地面に手を付き四つん這いになって体を支える。すると、後ろで布ずれの音がしてたかと思うと、ズルリとキリヤ様の性器が現れた。
それは四つん這いになった私の下、お腹の辺りでクネクネと動いていて、何だか恥ずかしくなった。慌てて視線をそらす。
「さぁ、種付けしてあげるよ。たっぷり、しっかり奥に注いであげるから、覚悟しなよ?」
キリヤ様がスカートを捲り上げ私の下着に手を伸ばした。濡れた染みを指で確かめてから、小さく笑ったキリヤ様。紐で縛られた下着は結び目を解くと力無く地面へと落ちて行った。