第4章 虫の王
「ん、いっ…」
尖端の刺の部分が埋まり、丸い形をした部分がめり込んでくる。でもそれはまだ珠の中で一番存在感の有る直径部分へと続く途中で、珠の中頃になるとどんどんと圧迫感が強くなる。
「はっ、ふッ…」
キリヤ様と口付けをしている余裕も無くて、苦し気な呼吸をついた。
「うあっ!」
直径の部分が過ぎると、ヌルンと急に内へとキリヤ様を飲み込んだ。押し拡げられる圧迫感が無くなってホッとする。でもそれは最初の珠の一つを飲み込んだだけで、次の珠にまた入り口を拡げられ一番強い圧迫感へと続く苦しさが繰り返される。
「あっ、ひ…苦し…」
何度も訪れる圧迫感と解放感。お腹の中がキリヤ様でいっぱいになる頃には既に度重なる緊張感で私はぐったりとしていた。
「しっかりしなよ。あと少し残ってるんだから」
「あ、ぅ、も、入らな…です…」
お腹を撫でながら涙目で訴えると、口を開きかけたキリヤ様が吐息をついた。
「…しょうがないね。ほら、しっかりしなよ」
軽く頬を叩かれて意識を確認される。私は大丈夫と伝える様に何度か頷いて見せた。私の反応がしっかりある事を確認したキリヤ様は、自身の高ぶりをゆっくりと引き抜き始めた。
「あうっ、あっ、ぅっ…」
ゆっくりと引き抜かれボコンボコンと私の愛液で濡れたキリヤ様の、球体が連続した様な形をした高ぶりが排出される様に出て来る。それが擦られるだけの普通の性器の感覚と違って、何とも言えず苦しい。
「あっ、あっ、あっ…」
吐き出したはずの珠が今度はまた中へと押し込まれる。ボコボコとお腹の中を掻き回されるような感覚に涙を流した。
「の中は凄いね、柔らかくて吸い付いて来る。あぁ…こんなに良いの、初めてだよ…」
彼の高ぶりが私の中を何度もゆっくりと往復する。
「はひっ、は、ひ、あっ…」
私は少しでも繰り返される圧迫感を減らそうと腰を揺らした。キリヤ様の動きに合わせて動かすと、少しは珠の一番大きな部分が通り抜ける時に楽になって、そこから快感が生まれて来る。
「分かる?僕のにお前の蜜が沢山絡んで、濡れて光ってるよ?」
言葉にして言われるとキリヤ様のものを飲み込む自分を想像してしまって、下腹部に力が入った。
「っ…へぇ、さっきの言葉で感じたんだ?」
キリヤ様が口の端を上げてニヤリと笑った。