第5章 過去
『これが、私の、過去・・・です。』
トラファルガーさんはじっと私の話を聞いていてくれた。
『その後、彼が、どおなったか、知る者は、いません・・・。』
トラファルガーさんは何も言わない。
『それから、小学四年生、まで、精神病院に・・・いました。』
再び私が口を開こうとしたとき、
「もういい。」
トラファルガーさんはそう言って、私の頭を優しく撫でてくれた。
あぁ、やっぱり、この人なら大丈夫だったんだ・・・。
「人見知りの原因もそれか?」
私は首を縦にコクリと振った。
「なんで俺に話そうと思ったんだ?」
『トラファルガーさん、は、信じて、いい、と、思った・・・から、です。・・・・・・優しい、し・・・。』
「そうか。」