第8章 7月。
「だめっ……だよ」
小さく呟いたけれど、「何で?」って首を傾げられる。
好奇心丸出しな瞳は、「新一プロポーズしたんだって? おめでとう」と口にしながら胸をまさぐってきた。
返事してないことは知ってるくせに……。
ブラジャーの中に差し込まれた指は乳首を転がして、つねる。「った……」一瞬の痛みに眉を寄せるけど、圭二くんはお構い無しに続ける。
舌で押し潰されて歯で甘噛み……かと思ったら強く噛まれてまた「痛っ」っと声が漏れた。
痛いことされて、何だか……興奮しちゃう。
新一くんなら絶対にしないこと。