第5章 4月。
下半身は少しも動かさないで、耳たぶに舌を這わせる。右手の指は繋がりの前の突起を優しく撫でて、左手は胸の膨らみを優しく揉む。
私の中がひくついて、お兄ちゃんのものを包んで馴染んでくる。
「お兄ちゃんっ……何か、変っ」
「気持ちよくなってきた?」
「わかんない。でも、このままなんて無理っ」
このまま焦らされるのは我慢出来ない。すごく恥ずかしいのに、私の腰が少し動いてしまう。
「あっ、あぁんっ……やっ、恥ずかしいのにっ、我慢出来ないよ……あぁんっ、お兄ちゃんっ」
はしたない喘ぎ声を上げて、浅く腰を振る。
お兄ちゃんは手を休めずに、意地悪な顔で私を見てる。下半身はやっぱり動いてくれない。
「ちゃんと優って呼べたら、動いてあげようか。このままなら中でもイケるかもな。唯は本当に淫乱なんだな」
ひどいこと言ってるのに、嬉しそう。
だけど私だって、淫乱なんて言われて興奮しちゃう。お兄ちゃんの前では、いくらでも淫乱になっちゃいそう。
「優、イきたいっ。お願い、イかせてっ」