第5章 4月。
「んっ……はぁっ……ちゅっ……んんっ……」
タバコの匂いのキスは、背徳的な味がした。
経験浅は隠して舌を絡め、唇を吸う。 誰に教えてもらったわけでもないのにどうすれば気持ちいいのか解る。
「ミナミちゃん……いつもこんなことしてんの……ちゅっ……んっ」
首の後ろに腕を回されて、より深いキスになる。
答えないでいたら、金属音が聞こえてズボンが落ちた。
「お願い……ちょっと舐めて」
目の前に突き出されたものはふにゃふにゃ。目にするのも初めてだけど、動揺してるわけにはいかない。
覚悟は決めてあるんだから。
「んっぷっ……どうして欲しいか、教えて?」
くわえて立ったままの彼を上目遣いで見上げたら、頭を撫でながら彼は目を閉じる。
「奥までくわえて、上下に動かして……はぁっ……そう……気持ちいいよ」
口の中のものが脈打って、大きくなるのが解る。
どんどん大きく、固くなっていく。
男の人のものって、こんな風になるんだ。
「舌で、先っぽ舐めて……うん……いつもフェラしない? 意外とぎこちなくて、それがまたいい……はぁっ……」
苦しいのに、私の口で気持ち良くなってくれるなんて、嬉しい。