第13章 12月。
「俺、思い上がってたんだ。一人で唯を喜ばせられるなんて。
無理だって、気付いた。唯は満足出来なきゃ、いつか、離れていくだろ?俺なんかより、体力もあって、濃厚なセックスしてくれる奴のところに」
伏し目がちに賢一君は話す。
今、初めて知った。
賢一君が、苦しんでた事。
「一妻多夫制って、ありじゃねぇ?この場合」
「へっ!??」
優の言葉に思わず声が裏返った。
「俺、お前じゃなきゃ無理みたいで。こいつも同じだし、3人で暮らそうぜ。そしたら毎日セックスできるだろ。お前、バイブじゃ満足出来ないもんな。2本あれば、前にも後ろにも、入れてやれるぜ」
……優。
「唯を独占したいのは嘘じゃないけど、俺も賛成。それで唯が満足出来るなら」
……賢一君。