第13章 12月。
「どっちがよかった?」
「…………」
答えない私に、優は苦笑いして囁く。
「ウソ」
2時間前まで賢一君と抱き合っていた私は、今は優の腕の中。
今の質問は、もちろんどっちのエッチが良かったということ。
……答えられないのは、後ろめたいからじゃない。
だって、どっちも良かったんだもん。
世間では、後ろ指を指されるような女だってわかってる。だけど、私はエッチが大好きだ。
優は、幼なじみで、セフレ、なのかな。
もう2年も続いてる関係。
賢一君とのエッチも気持ちいいけど、一回エッチすると性欲が止まらなくなっちゃう私。
どうしてもその後で、優を呼び出しちゃう。