• テキストサイズ

激甘エッチなショートストーリー。

第3章 2月。


念入りに部屋を片付けて、枕の下に銀の包みを忍ばせて唯を待つ。
約束の13時は10分過ぎている。俺との約束にルーズな唯はいつも遅れてくる。

「や」
短い挨拶と共に彼女が姿を見せた。特に貴重品と呼べるものがない俺の部屋は、鍵をかけることはほとんどない。今日はかけるけど。

「今年はねー、チョコレートファウンテン。新しくない?
手抜きじゃないよ。チョコをつけるのは手作りのクッキーとシフォンケーキ。問題は外で渡せないことだね。まぁ、いいの。今年は友達とお父さんしかいないもん。今度の女子会で食べるんだ」
小さなテーブルに次々と物を並べながら彼女は喋る。

「コンセント差して電源入れるだけかな」不思議な形の機械と格闘する彼女を後ろから抱きしめた。

「なぁ……唯」
振り返った唯は、「いきなり?」と言いながら拒まなかった。

舌を絡めて下唇を吸う。いつ味わっても彼女の唇は柔らかい。肉厚な唇が特徴の唯は「タラコ」という言葉を極端に嫌うけれど俺はこの唇が好きだ。
舐めても舐められても、最高に気持ちいい。

水音に興奮して耳たぶに舌を這わせる。「あんっ……」と甘い吐息が漏れた。
/ 197ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp