第9章 8月。
「優くん……」
「えっ……?」
「もっと、深いのして、あっ、欲しい。あっんっ……激しくして。んんっ、生きてるって、実感したいの」
びっくりして固まる彼に自分で強く腰を押し付ける。
……すごく気持ちいい。
優くんの腕ですくいあげられたお尻の下にクッションが差し込まれた。そう、時々こうして繋りを深くして、私に更なる快感を与えようとしてくれてた。
……誰が?
どっちでもいいか。
この角度が一番奥まで当たって、どうしようもなくゾクゾクするの。
「んんっ、気持ち、いいっ……」
「唯、好きだっ……」
熱を帯びた声が重なって、前の突起をつねられる。
「あぁんっ、もうっ……だめぇっ……」
「俺もっ、唯っ、出るっ……」
「優っ……」