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激甘エッチなショートストーリー。

第9章 8月。


頭の上には五月蠅いくらい響く蝉の声。
歩くだけで汗が吹き出す雲一つない青空。

もう……2年になるんだ。

灰色の石の下の彼は20歳のままなのに、私は22歳になった。共に過ごしてきた時間よりも離れてからの時間の方が長くなりつつあるのに……忘れられない。

真剣な顔で参考書に向き合う横顔も、キスすると触れる前髪も、私を抱く時の体温も……。

もう一度だけでいいから、幽霊でもいいから、お願い、感じたいよ。
充くんを……。
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