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とうらぶっ☆続

第7章 相まみえる



しかしいつまでも余韻に浸っているわけにもいかない。
薬研藤四郎は男の背をパッと離し、男の涙を拭ってやった後で真剣味を帯びた瞳と声で切り出した。

「さて、大将。あんたには今、やらなきゃなんねーことがある。違うか?」

その問いに、男は力強く頷く。
今やるべきこと。それは、五虎退を取り戻し本丸へと無事に帰ることだ。
男のそばで様子を見ていたという薬研藤四郎は、事の成り行きも細かに把握しているようだった。

「五虎退を取り戻して、みんなんとこに帰んねぇと」
「そうだ。その為に作戦を立てよう」
「さくせん?」
「大将のことだ、あんま深く考えずにやっこさんとこ乗り込んだんだろう」
「うっ…」
「何とかなるって、大将のいいとこでもあるが、悪いとこでもあるぞ。ま、小言はこんくらいにして」

にやり。瞳をぎらつかせて笑う薬研藤四郎は、得意げに言った。

「俺っちに考えがある」

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