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とうらぶっ☆続

第5章 瑟瑟と



ぼたぼたと、いとしさが溢れる。
言うつもりのなかった言葉が、口をついて出た。

不安が、悲哀が、この手を離れようとしている温もりが、喪うかもしれないという恐怖が、鶴丸国永を支配する。

名前は呼べない。
それでも、僅かな可能性を願って口にした。

どうしたって、きみは行ってしまうんだろう。
その接吻が証拠だ。

行くな、行くな、いくな!

こころは悲鳴をあげている。

ずっと俺のそばにいてくれ。きみのいない世界なんてごめんだ。息の仕方さえ、危ういんだ。

心臓を掴まれてるみたいに。血液は凍ってしまったように。ぜんぶぐしゃぐしゃになって、ただ切に願う。

頼むから、いかないでくれ。

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