第1章 契り
3.5
「そういや、何で蛍は俺と鶴丸のこと分かったんだ?」
「俺だけじゃないよ」
「……へ?」
「多分皆気づいてる」
「うそだろ?!」
「うそじゃないですってー」
「鯰尾も?」
「そりゃあ、もちろん」
「何でだよー…」
「だってね、主」
「おう、清光」
「主の霊力に鶴丸さんの神気混ざってるし、首筋から鎖骨にかけて痕幾つかついてるし」
「はっ?!痕?!」
「………あと、なんか色気が…」
「も、もういい!恥ずかしいわ!」
「でも主さん、気をつけて下さいね」
「…何がだよ」
「俺たちの神気は、取り込みすぎると危ないんで」
「え?!初耳なんだけど?!」
「まあ鶴丸さんだし大丈夫でしょ」
「心配要素しかないだろ!」
「とか言って信用してるくせに」
「あぅ…それは……、あっ、じゃあ今剣が怒ってたのも俺を心配してか」
「話そらした」
「うっせ。なるほどなー、だから今日皆よそよそしかったわけだ」