第1章 わたしの日常
1年生は全員年上で、ちょっと分かり合えない…。
控えめに言って、年上とは思えないような人たちだ。
「なにわ、今日バイトー?」
と聞いてくる三河はわたしと同期で同い年の女の子。
呼び捨てする仲。
「はーい、バイトですー」
「社畜wwwwww」
「社畜ではないよ!まだ!…多分!」
三河は高校生の時から家の近くでバイトをしており、結構地方から出てきている。
わたしは今ではそんな三河よりもバイトに入ってる…
自分でもこんなにシフト入るとは思ってなかった。
「霄ちゃん、バイト多くない??w」
と先生もフレンドリーに話しかけてくれる。
「ほんとですよ!今はそんなに人少なくないはずなんですけどねー…」
こんな会話をしながら、
時にヒートアップして笑いすぎてカットする手がぶれるほど先生達と盛り上がる時もある。
それが、わたしの日常だった。
朝起きて、
学校行って、
笑って、
バイトして、
帰って、
うさぎたちと遊んで、
寝る。
そんな日々だった。
あの電話をとるときまでは…。