第2章 非日常…?
その日、バイト帰りの電車やバスに乗ってる間も、
すばやんの「霄ちゃん」という声が頭から離れない。
はーーーーー…こんな…こんな出来事が起こるだなんて…
芸能人に会ったっていうかむしろ住まいに行くなんて…
なんつー確率…
自分が当事者っていうのかな、当事者になるなんて考えもつかなかった…
誰かに
言いふらしたいというか話したいけどでもなんだか秘めておきたいというか…
…でもわたしはただの店員さん。
すばやんは、お客様。
これは絶対。
見た目が誰かより優れてるわけでもなければ、そんなに性格も良くない。
責任感とか正義感とかは強いって言われるけど、
劣等感の塊というか…
誰かより自分の方が優れてるところを探そうとしても見つからないし。
こんなわたしがプライベートのすばやんと話すだなんて、それだけでもう奇跡というか、素晴らしいこと過ぎて。
これ以上、何か下心を出すだなんて。
絶対ダメだ。
悶々と考えながらも、
でもやっぱり、
また、会いたい。
今度はいつ会えるかな。
少し話すだけでも…話すだけなら…