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delivery start【KJ∞】

第7章 隠しきれない。




「あーじゃあ会えないんだねぇ」

カットをしながら話す。

「うん…今まで結構頻繁に会えてたことが奇跡だよね」




実はツアーの関係ですばるさんが今、札幌の方にいる。

「でも誕生日やっぱり会えないとかの連絡はないんでしょ?」


そう。それ。

「まさか…そのまま来る気かなぁ…」

だって…打ち上げとかあるでしょ…?














と、危惧していたその日、すばるさんから連絡が来た。

『場所決めたで』

『霄ちゃんの家の近くの居酒屋な』


わたしの家の近くってことは…あそこかな?

思いついた店名を送ってみると

『おん、そこや。予約も入れとくからな』

よ、予約って!完璧行くつもりじゃないですか!

『あの、前日、札幌ですよね?約束したからって無理してないですか??』
と送ってみた。


『無理はしてへんよ。
声、聞きたい言うてたやん。

俺は会いたいねん』



っ!!!




もう、わからない


自惚れ、だよね?



でも、異性の友達に、
会いたいって言うの?






しかもこれ、


どう返信したらいいの…?






は、早く、返信しないと


既読ついちゃってるし…







困る。


けど、


嬉しい。




『わたしも、会いたいです』




気付いたら素直に、そう送っていた。















声聞きたい


その言葉で俺の自惚れも絶好調になっててん。


そしたら、
素直に、会いたいって送ってた。



、俺、舞い上がりすぎやろ…


34のおっちゃんが20の女ん子に何言うてんねやろ



…霄ちゃん、何て返してくんねやろ。




と、さっきまでより少し間があって返信が来た。



「!!」




『わたしも、会いたいです』





ほんまにもう

この子は人の気ぃも知らんで。


勘違いしてまうやん。


期待してまうやん。





ようやく、【友達枠】から出られるかも知らん。









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