第2章 〜Rute 越前リョーマ〜
翌日。
久しぶりに私服に袖を通し、9時少し前に駅前に着くと、越前君は既に来ていて。
「越前君。ごめん、待たせた?」
タタッと駆け寄ると彼はクールに首を振る。
「全然。じゃ、何する?」
「あれ、用があったんじゃ無いの?」
「別に。あぁ、テニスはまだ出来ないんだっけ。じゃあ彼処」
越前君が指さしたのは卓球場。
「やったことあるの?」
「は?」
「日本ジュニアトップ」
「じゃ、お手並み拝見だね」
自信満々な所を見ると、やった事有るんだろうか。
こそこそ付いてきてる人がいる気がするんだけど…見なかったことにした方がいいのかな。