第3章 私の愉快な家族達!
ピンポーン―――……
インターホンの音が鳴るベールの家
玄関のドアを開けると、お隣さんがいた
「あら、久し振りね!セレナちゃん」
「お久し振りです、オバサン!」
出て来たベールの母親に挨拶するセレナ
「この間は、グラタンの作り方、教えて頂きありがとうございます。あれ、家で再度やったら、美味しく作れました!」
「本当?教えたかいがあったわ!」
と、嬉しそうにするベールの母親
セレナは幼い頃から1人暮らし
その為、自炊は当たり前なのだが、幼いセレナのレパートリーと言えば数少なく、あえて言うなら、家庭科の教本に載っているモノくらい
そこで、ベールの母親がたまに、料理を教えているのだ
「あ、そうだ!帰る前に、良いカボチャ入ったから、おすそ分け」
「わーい!!ありがとうございます!」
いくつか会話をし、セレナはベールの部屋へと向かう
トントンッ―――……
「ベール、みんな。入るよ~?」
セレナは1言だけ、断りを入れ、ベールの部屋へ入る
「おお!やっと来たっぺ!!」
「………」
「セレナ。小突いて良いぞ」
「いや、良い。めんどいから」
中に入ると、早速デンがテンション高くしていた
まあ、何時もの事なのだが……