第8章 夜久 衛輔 & 双子 妹
-星南side-
今日は夜久先輩とデート。付き合い初めて一年という記念日でもあるクリスマス。この事はお姉もスガ先輩も知っている。
二人で映画を観たり、カフェでお茶したり、夜にはクリスマスツリーやイルミネーションを見た。
幸せな一日だった。でもそんな幸せな時間はすぐに終わってしまう。
夜の帰り道、私は先輩に家まで送ってもらっていた。
星南「衛輔、今日はありがとう。スッゴイ楽しかった!」
夜「そうか。俺も楽しかった!ありがとう、星南。」
私達は二人きりの時にだけ呼び捨て・タメ口だ。
夜「…スガくん達、大丈夫かな~。」
星南「…うーん。あの二人のことだからバレーしてそう。」
夜「あ~そうかもなぁ。」
夜・星南「ハァ...。」
お姉達の心配をしたら家についてしまった。お姉の部屋の電気がついているのでもう帰ってきているようだ。
どうだったか後で聞いてみよう...。
星南「送ってくれてありがとう。」
夜「おう。...ほらよ。」
夜久先輩が横を向きながら照れたように何かを差し出してくる。
中身は───ネックレスだった。ルビーの勾玉がついている。
星南「~~~ありがとう!!スゴイきれい。...はいこれ、私から。」
夜「マジでか!?ありがとう!」
「おお!」と先輩が声をあげる。私があげたのは、水晶の勾玉がついたネックレスだった。うーん、被っちゃったな。
お互いネックレスをつけて笑いあった。
夜「んじゃ、そろそろな。」
星南「うん。お休みなさい。」
夜「お休み。」
そう言って最後にキスをして別れた。