第8章 夜久 衛輔 & 双子 妹
-夜久side-
今日はクリスマス。星南を誘った。所謂"デート"だ。
星南と出会ったのは黒尾達と中学のバレーの大会を見に行ったとき。
俺は、当時中2ですでに天才と謳われていたこいつと刹那のプレーに魅せられた。今より劣ってはいるがそれでもきれいなプレーだった。
試合が終わってすぐに俺はコートから出た二人に声をかけた。最初は不審者がられたがすぐに打ち解けた。特に星南とは。
出会いから一年後二人は音駒に入学が推薦で決まった。それから更に仲良くなり一緒に練習したりするようになった。
星南とはたまに一緒に出掛けた。いつも笑顔で悩みなんかないように見えるこいつは実は姉である刹那にコンプレックスを感じていた。誰よりも努力して少しでも姉に近づこうとしていた。
俺はそんなこいつに惹かれた。一緒に居る度にこの気持ちは強くなりその年のクリスマスに告白し、付き合い始めた。
今はそんなに姉のことを気にしなくなったみたいだが、時々悩んでいるような顔をしている。俺はこいつをずっと支えたいと思う。
今日で付き合い初めて1年。最高に一日にしてやりたい。
スガくんたち大丈夫かなぁ~...←