第7章 狭間
~~駅~~
-菅原side-
楽しい時間は本当にあっという間だ。
もうせっちゃんと別れないといけない。伝えなくては。
刹那「スガ先輩。今日はありがとうございました。お陰で楽しいクリスマスが過ごせました。」ニコッ
菅「うん。俺の方こそありがとう。すっごく楽しかったよ。......なあせっちゃん。」
刹那「何ですか?」
言え。言うんだ。
菅「...俺、刹那が好きだ。初めて会ったときからずっと──。」
刹那「え...。」
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-刹那side-
ええええぇぇぇ!!!!
嘘でしょ!?スガ先輩が私のこと好きだなんて。しかも今刹那って、名前で呼ばれた!?うきゃわ~!
って、返事しなくちゃ!えっで終わってたわ。
刹那「あ、あのスガ先輩!えと、あの...私も...」
菅「待った!」
へ...?返事をしようと思ったらスガ先輩に口を塞がれた。何故だ?
菅「ゴメン。でも返事は春高が終わったらにして?今言ったのは、ただ伝えたかったんだ。春高が終わるまで連絡とらないようにしようと思って。その前に伝えなきゃって。」
刹那「...分かりました。その時が来たらお返事します。」
菅「うん。その時が来たらもう一度言うよ。.....俺にとってはこの春高が最後の春高だ。でも俺はスタメンじゃない。出られるか分からない。だからこそ出られるように頑張る。出て、活躍して刹那に惚れてもらえるように頑張るよ。だからそれまで連絡はとらない。」
スガ先輩...。
刹那「はい。頑張って下さいね。」
そうして私達は別れた。
強い決意と激しい熱意がこもった目で、しっかりとした声で私に告げた。
私はそんなあなたが大好きです。