第5章 試合の後の楽しみ
-菅原side-
刹那「やっぱり?やっぱりって何ですか?」
あれ?せっちゃんの様子が変わった。何かスッゴク怒ってる。こう...静かにじわじわとマグマが溢れ出すかの如く。威圧感やべー。
菅「どういう事だべ?」
必殺、質問返し!
刹那「私達は...少なくとも私はスガ先輩のトスもサーブもレシーブもどのプレイも充分凄いって、カッコいいって思いました。影山くんにも負けてないって思いました。」
菅「......。」
せっちゃん...。認めてくれるのは嬉しいけどあれじゃ駄目なんだ。
刹那「影山くんは絶対的な技術で活躍してて“天才”って呼ばれています。それに比べたらスガ先輩は劣ってるのかもしれない。でも先輩にはこれまでやって来てスパイカー,一人一人の打ちやすいトスも、攻撃力はなくても完璧なコントロールのサーブだって有るじゃないですか。なのに何でそんなに“駄目だ”って諦めてるんですか!」
菅「......。うん。俺は影山よりも誰よりもスパイカーが打ちやすいトスをあげる事ができるって思う。」
刹那「なら...!」
でも、それは...
菅「それが出来るのは2・3年に対してだけだ。月島は器用に合わせてくれるけど、日向は...“最強の囮”は俺じゃ使いこなせない。それじゃぁ駄目なんだ。それだとエース達の道が開けない。」
刹那「...そうですか。問い詰めたり大きな声を出してすみませんでした。夜久先輩と星南もゴメン。」
ゴメンな、せっちゃん。ありがとう。