第1章 おめでとう
ー澤村ー
「俺の誕生日知ってたのか?」
「あ、うん、スガと潔子からきいた。」
あの2人か、、、
「明日は練習無いからプレゼントは年明けになっちゃうかな。」
年末年始は流石に部活がなく自主トレになっている。
だから暫く会えない、ことも無い。
「今日、会えないか?」
俺が勇気を出して誘いさえすれば。
「いいの?迷惑じゃない?」
「いいよ。俺が会いたいんだ。」
誕生日くらい、素直になったって良いだろう?
「わかった。あ、私も会いたい、、、」
「じゃあ今日の10時頃迎えに行くから。」
本当は今すぐ会いたい。
会って、抱きしめて、ありがとうって
今すぐ伝えたいんだ。