第11章 私の独白
それが一年程前だ。
そうしてあの晩、私は貴方に再会した。
結局私はあの後も男達の言うままに人を斬って来たけれど、『何時かもう一度貴方に会いたい』それだけを心の支えにして耐えて来た。
望んだ形の再会では無かったし、貴方は私を覚えてはいなかったけど……そんな事はどうでも良かった。
只々震える程に嬉しくて、もう貴方の側から離れたくなくて……。
貴方以外の男に抱かれても、全然辛くなんて無かったよ。
だって私が求められてるって全身で感じられたから。
貴方に抱かれた時は、もう死んでも構わないって思う位幸福だったよ。
だって貴方は初めて私を見つけてくれた人だから……。
あの時、私に声を掛けてくれてありがとう。
私に触れてくれてありがとう。
ねえ、私を見つけてくれて………本当にありがとう。