• テキストサイズ

薄桜鬼~私を見つけて~

第11章 私の独白


それが一年程前だ。

そうしてあの晩、私は貴方に再会した。

結局私はあの後も男達の言うままに人を斬って来たけれど、『何時かもう一度貴方に会いたい』それだけを心の支えにして耐えて来た。

望んだ形の再会では無かったし、貴方は私を覚えてはいなかったけど……そんな事はどうでも良かった。

只々震える程に嬉しくて、もう貴方の側から離れたくなくて……。


貴方以外の男に抱かれても、全然辛くなんて無かったよ。

だって私が求められてるって全身で感じられたから。

貴方に抱かれた時は、もう死んでも構わないって思う位幸福だったよ。

だって貴方は初めて私を見つけてくれた人だから……。



あの時、私に声を掛けてくれてありがとう。

私に触れてくれてありがとう。

ねえ、私を見つけてくれて………本当にありがとう。
/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp