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異世界に飛ばされた男

第2章 街に行く


「はぁ~」
 俺はため息をついていた。
 なぜかって……戻ること数時間前……
「俺、完全に異世界に来てる! どうしよう!?」
 俺は焦っていた。
「何を焦っているんだ?」
 女の子は不思議そうに聞いてきた。
「だって! 俺、やりたかったゲームがあるのに、異世界に来ちゃったよ! どうしてくれるんだ!」
 俺は女の子に八つ当たりをした。
「なんだ? ゲーム? ふむ~」
 女の子は『ゲーム』という言葉の意味を考えていた。
「あ! 知らないんだ。ごめん……はぁ~帰りたい」
 俺は周りを見渡した。
「この辺に街とかないの?」
「あ! あるぞ!」
「そうなんだ!」
 そう言ってから、俺はふと思った。
「そういえばさ……君の名前って……何?」
「あ〜、ごめんなさい。教えてなかったね。私の名前はリリア・スカーレットだ!」
「おお! 異世界人って感じがする! スゲェ!」
 俺は興奮して大声で言ってしまった。
「お前、本当にここの住人じゃないんだな」
 リリアは驚いて様子で言った。
 まあ、そんなこんなで街まで来ました。
「はぁ~、帰る方法探さないとな」
 そんな事を思っていた時、いきなり悲鳴が聞こえた。
「な、何だ!?」
「あっちの方だ行くぞ!」
 リリアは走り出した。
「え? 行くの?」
「お前! 今の悲鳴が聞こえただろ! 行かないでどうする!」
 のんびりしている俺にリリアは怒った口調で言った。
「わかった……行こう!」
 俺も走り出した。悲鳴を聞いて駆けつけたが。時すでに遅し。
「クソ! 俺が迷わなければ間に合ったのに!」
 俺は大声で言った。
「まだ間に合うかもな!」
「何!? 本当か?」
 リリアは口笛を鳴らした。すると、ドラゴンが現れた。
「おお~!」
 俺は感嘆の声を上げた。
「え? え? え?」
 周りの市民は何が起きたのかわかっていなかった。
「何かわからんが取り返して来る!」
 リリアは何かを奪われたであろう市民に声をかけて、ドラゴンに乗っていこうとした。
「待て! 俺も乗せてけよ!」
「早く乗れ! 行くぞ!」
 リリアは俺を乗せて、ドラゴンを空高く飛ばさせた。
「待ってろよ! 泥棒達!」

 主人公は空を向かって、そう叫んだ。
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