第5章 【溶けかけの雪だるま日和】夏目貴志
【あとがき】
最後までこの作品を読んでいただきありがとうございます。
思いのほか長文の作品になったため、今回はあとがきを残させていただきたいと思います。
今回、【溶けかけの雪だるま】というお題で、すぐに目に浮かんだ情景が「雪だるまの中に隠した手紙に気が付いて涙する」というものでした。
その情景を生かすキャラは誰かな?と考えた時、夏目貴志くんしかいない!とすぐに思ったのですが、あの切なくも暖かい夏目友人帳の世界観を、自分が表現できるのか・・・?と不安な中での執筆開始となりました。
書き始めると割とすんなり書けて、とても楽しく書けて、最終的にこのような形にまとめたのですが、どうかな・・・?とドキドキです。
まずヒロイン設定はお世話になったお宅の娘さん、全体的に切なく、せっかく夏目友人帳を手がけるのなら物の怪の類も絡めたい。
悪い物の怪とそれから守ってくれるもの・・・そう思ったときに目に浮かんだのが花柄の着物。
雪解けの頃の花と言えば椿・・・夏目友人帳の舞台は熊本・・・
そこでネット検索したら2月下旬から椿が見頃のところもあるようなので、よし、コレで行こう!・・・と言うことで、こんな形になったわけです。
なにせ遠い土地に住んでいる作者が書いたものです。
辻褄があわずともそこは目をつぶっていただけたら幸いです。
ラストですが、結局、2人は離れ離れの結末で、一応は悲恋扱い?なのでしょうが、それでも離れていてもお互いの心は繋がっている、というようなイメージです。
最初は貴志くんがニャンコ先生と、満開の椿が咲き誇る椿神社を訪れて、そこでヒロインちゃんと再開し、約束を果たせましたよ、まで書こうかな?とも思いました。
でもこのまま良い思い出で終わらせた方が、夏目友人帳らしいような気がして、結局こんなラストになりました。
もしハッピーエンドが良い方は、心の中でステキに2人を再会させてあげてほしいなって思います。
それでは、本当に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
これからもお題に挑戦していきますので、どうぞよろしくお願いします。
りおん