第1章 いとしい人(アラン)
「これでよし!っと…」
ユーリが横になっている私の額に冷たいタオルを置いてくれた
「ありがとうユーリ」
頭がひんやりして気持ちがいい
「もープリンセス様がいきなり倒れた時はびっくりしたよ!
体調悪いときはちゃんと言ってよ?」
「ごめんなさい」
「とりあえず今日の公務はジル様が予定を変えてくれたからゆっくり身体を休めてね!
また時間になったら食事を運んでくるからね」
「ありがとう…」
身体は熱いしなんだか変だと思っていたら倒れてしまったらしい
気付いた時にはベッドの上だった
「じゃあ何かあったらすぐ呼んでね!」
バタンっ
はぁ…
情けないなぁ
プリンセスとしてもっとしっかりしなきゃって思った矢先にこんなこと…
あぁ…
身体はしんどいしなんだか瞼も重くなってきたなぁ…
気付いたら私は眠りに落ちていた