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【イケメン王宮】*Lovers*

第2章 Birthday(アラン)


ぽすんっ

プリンセスはふぅっと一息ついてソファに座った

ここはプリンセスの部屋
部屋の中にはジルと壁際にアランの姿があった

「今日は遅くまでお疲れ様でしたプリンセス様。明日のご予定なのですが…」

コンコンッ

ドアをノックする音が部屋に響いた

(こんな時間に誰だろう?)

「はい?どうぞ」

扉が開くとレオが現れた

「レオ?」

ニコニコしながらレオがプリンセスのもとへ歩み寄る

「プリンセスちゃんお誕生日おめでとう!」

レオはかわいくラッピングされた袋をプリンセスに渡した

「わぁ!!!ありがとう!
開けてもいい?」

「うん。どうぞ」

プリンセスが嬉しそうにガサガサと袋を開けると…

「…ワイン?!」

「そう♪とびきりおいしいのを選んできたから是非大切な人と一緒に飲んでね」

レオは微笑みながらちらっと壁際のアランに目線を向けた
アランはムッと眉をひそめる


「それじゃあ楽しい誕生日を過ごしてね〜」

ひらひらと手を振りながらレオは去っていった

プリンセスはワインのボトルをまじまじと見ていると
ジルがコホンと咳払いをして

「…改めまして明日のご予定ですが」

「あ…うん」

ボトルを机に置いてジルを見る

「明日は1日ゆっくりお休みください」

「ゆっくり…………えっ?!」

「ここのところスケジュールが詰まっていましたし
今日の代わりと言ってはなんですが1日遅れになりますが誕生日ぐらい羽を伸ばされてはいかがかと」

ジルは微笑みながら言う

「ほんとにいいの?」

「どこかにお出かけされてもいいですし好きなようにお過ごしください。
ただし城の外に出る際は必ず護衛をつけてくださいね」

ジルはアランに目を向けた。

「それでは。
私はこれで失礼します。」

「ジルありがとう
おやすみなさい」

「おやすみなさいプリンセス」

ジルは頭を下げると部屋を去っていった


「お休みかー!何しようかな…」
「…」

嬉しそうに考えるプリンセスの姿を見たアランは口元を緩め

「…じゃあな。ゆっくり休めよ」
と部屋を出ていこうとすると…


「あ!アラン待って…!!!」

プリンセスは机の上のワインボトルを持ち上げた

「これいっしょに飲まない?」

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