第5章 〜遊戯〜
「お爺ちゃ〜ん!」
そんな風に叫びながら飛び込んだ一番隊の隊主室で、入るなり拳骨を貰いそうになって、すかさず避ける。
「誰がお爺ちゃんじゃ!総隊長と呼ばんか、この小娘が!」
「じゃあ山爺?」
「おぬしにそんな呼ばれ方をする謂れは無いわ!」
余程気に入らなかったのか、声を荒げる元流斎に、話にならないと踏んだ私は大人しく呼び方を改める。
「ん、じゃあ総隊長。十一番隊の隊長さんと鬼事中なんだけど、追い付かれたら反撃するから宜しくね」
「そうなった経緯を説明せんか…」
疲れたのか、呆れたのか、溜息を付かんばかりの山本に、経緯を説明すると、やはりというか大きな溜息を吐かれた。