第2章 幼馴染は陰陽師です。 緑間Ver.
緑間が陰陽師だったら
緑「、これが今日のラッキーアイテムなのだよ」
そう言って、幼馴染みである真太郎に渡されたのは簪。
3月に合わせたのだろう、季節感溢れる簪に思わず笑みを浮かべた。
彼から渡されるラッキーアイテムは大抵ひどいものだ。
女だから、小さいものを持ってきてくれるのはありがたい。ありがたいのだが、時々恥ずかしいものを平然とした顔で渡してくることが多いので、苦労しているのだ
『可愛い、この簪。
どこで買ったの?』
緑「赤司の行きつけの和服店だ
一度付き合わされてな。
そこでお前に合いそうなものを見つけた」
なるほどと思った。
彼が好んでどこかに買い物に出かけたりすることはない。
確かにラッキーアイテムで可愛いものを買う必要がある時は、私と一緒にいくことが多いのだ。だから不思議に思ったのだが…
『真太郎、ありがとう』
緑「ふん…」
そっぽ向いた彼の耳が赤くなっていることと、この簪を赤司君と一緒にいた時に買ったのか、それとも1人で買ったのか。
赤司君の所へ尋ねれば分かるだろう。
鼻歌交じりで歩き出すと、真太郎も明らかに私に聞こえるほどのため息をつきつつ、ついてくるのがわかった。
あと少しで学校に着くだろう。
そんな時だった。
自分が真っ黒な世界の中にいることに気がついたのは。
辺りを見回してもなにも見えない。
ここが―異世界―であることに気がついた。
陰陽師である真太郎のそばにいた影響なのか、見えない私は何故か妖怪に狙われる体質になってしまったのだ。
だから真太郎がそばにいるし、守ってくれるのだが今回は気づけなかったらしい。
なにが来るかわからない、この世界に耐えるしか出来なかった。
、