第2章 キャバ嬢と用心棒
夜の繁華街…
朝と昼は会社通いのサラリーマンやOLで溢れているが、今は違う意味で溢れている。
仕事帰りのサラリーマン、OLが打ち上げなどで盛り上がる彼方此方の店々。
夜の繁華街はいつも賑やかで明るい。
そこから少し外れた場所にある、未成年者御法度の大人の男のオアシス…それは…
おそ松「キャバクラサイコォーーー!!」
煌びやかなドレスを身に纏い、美しく着飾った女性が優しく出迎えてくれる店、キャバクラ。
今日此処に松野家長男『松野 おそ松』と松野家三男『松野 チョロ松』は二人で来ている。
チョロ松「ちょ、おそ松兄さん!!恥ずかしいから騒がないでよ!!」
おそ松「なんだよチョロ松、ノリ悪いな〜。イイじゃん、キャバクラなんて騒いでなんぼだろ〜?なぁ、お姉さん達♪」
キャバ嬢1「やぁ〜もう♡お兄さんエッチ〜♡」
そう言ってニヤニヤ笑いながら隣に座るキャバ嬢にベタベタするおそ松。
チョロ松「かもしれないけど…////!!はぁ〜…にゃーちゃんのライブの帰りにバッタリ会ったと思ったらいきなり遊びに行こうなんて言うから何処に行くかと思えば……」
テンション高いおそ松にチョロ松は文句を垂れる。
チョロ松が入れ込んでるアイドル『橋本 にゃー』のライブの帰りだったチョロ松は競馬帰りのおそ松に偶然出くわし、そのままチョロ松を引っ張ってこの店に連れて来たのだ。
おそ松「心配すんなって、ここは兄ちゃんの奢りだ!!今日競馬でバカ勝ちして懐があったかいんだよね〜!!」
上機嫌で笑うおそ松。
そんな兄にチョロ松はもう一つ溜め息を吐いた。
キャバ嬢2「あら、こっちのお兄さんはこーゆーとこ苦手なタイプ?緊張で身体ガッチガチだけど」
そう言いながらチョロ松の隣に座るキャバ嬢が凭れ掛かり太腿を撫でる。
チョロ松「い、いや!あの、ボクは…その…////」
フワッと香る甘い匂いと太腿を撫でる指先にチョロ松は顔を真っ赤にして口籠る。