第2章 ☆徳川家康☆ ~照れているのは~ /完結
―ん
襖からかすかに朝日が差し込み目が覚める
甘い匂いが鼻をくすぐり、腕のなかで抱き締めているぬくもりに安堵した。
そっと綾の髪をなでる。
―ん、、ふふっ。
一瞬、くすぐったそうにしたがすぐに幸せそうに微笑み俺の胸にくっついてきた。
―っつ。
それだけで心臓が高鳴り…顔が緩む。
しばらく、その幸せな時間をかみしめる。
―、、、あ、おはよう…。
俺が寝顔を見ていたのがわかったのかそう言うと下をむいて赤くなっていた。
―可愛い
『よく眠れた?』
『うん』
『家康は?』
『昨日、あんなに頑張ったのに眠れないわけないでしょ』
『ちょっ、、何言うの』
『朝から恥ずかしいよ…』
『ふうん、恥ずかしいんだ』
そう言って、昨日俺がつけた首筋の紅い印を指でなぞる。