第1章 プロローグ
あなたはだぁれ?
私は何?
言い表すことが許されるならそう・・・
君は太陽
あなたは星
月は誰かしら?
私は雲ね
あれ?
名前って何だっけ?
あなたの名前は何ですか?
私を知っていますか?
_お前は・・・_
聞かないで置くわ
だって傷つきそうだもの
触ったら壊れてしまうもの
何も言わないで
自分で思い出すから
泪が洗い流してくれるわけじゃない
だから失くしたんだ
自分を守るために記憶を
あなたのことすら覚えていない
誰だっけ?
私は何だっけ?
太陽と月と星と雲は・・・
君とあなたと誰かと私
何を忘れたんだっけ?
それはあなただけが知っていること。