第4章 新しい仲間
「和、お前俺らのこと
覚えてんのか?」
潤くんが真剣な顔でそう聞いた
「残念ながら...すみません
なんかそうよびたくなっちゃって
松本君ってよんだほうが
いいですか?」
和くんは潤くんのことは
少しでも覚えてるんだ
「いや、Jでいいよ
そっか 覚えてねーか」
「12年も前ですしね
覚えてるほうがすごいですよ」
その言葉が心にささった
辛すぎる
私は覚えてるよ?
あなたに会いたくて会いたくて
ずっとずっと待ってて
どんだけ願っても会えなくて
でも諦められないし諦めたくも
なかった
なのにどうして...?
「日向さん?
どうかしました?」
日向って和くんによばれる
たびに私の心がしめつけられる
私のことはもう前みたいによんで
くれないんだね