第4章 わからない
「はぁ‥」
「あれ? 里奈ちゃん?」
里奈が顔をあげると及川がいた
「どうかしたの?」
里奈は影山に告白された事をはなした
「でも私‥あの時は影山くんが大好きだったんですけど‥今初恋の人に告白されてどうしたらいいかわからなくて‥」
「初恋飛雄ちゃんだったんだ‥好きじゃないなら振っていいと思うけど‥そういう話じゃないんでしょ?」
「え?」
「 里奈ちゃんは‥初恋の飛雄ちゃんと今の飛雄ちゃんが変わったって思ってない?」
里奈は小さく頷いた
及川は 里奈の頭をなでた
「及川さんも変わったって思うけど中身はそんなに変わってないと思うよ?」
「前みたいに大好きとは思えなくて‥」
「でも飛雄ちゃんは‥」
「え?」
「何でもない!じゃあ及川さんもう行くね」