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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第21章 ~恋ネコ①~ 真っ直ぐプロポーズ



『うー、嫌だなぁ。』

『そんなこと言わんで。仕事やろ?』

『俺、アキちゃんと
一週間も離れるなんて
いくら仕事でもヤだよ~!
明日なんかこないでいい!
ずーっとアキちゃんと
ベッドでイチャイチャしときたい!』

『もう…リエーフったら。
大きいのに甘えんぼさんなんやから…』

よしよし、とでもいうように
俺より40センチは小さい彼女が
俺の頭を撫でてくれる。

普通に立ってたら、
俺の頭の上なんて、
彼女は絶対、届かない。

俺は今、彼女とコトを終えたベッドの上。
同棲中の彼女…アキちゃんは、
俺よりひとつ年上。

福永さんの結婚式の二次会で出会って
つきあい始めた。

俺は、彼女に夢中だ。

ふんわりした声も、
甘えさせてくれる優しさも、
日本人形みたいに
黒くて真っ直ぐな髪も、
くるんと真っ黒な瞳も。

でも、一番最初に
アキちゃんのことで心に残ったのは、
その言葉。

就職のために上京したという彼女。
仕事では頑張って標準語っぽく
喋ってるらしいけど、
プライベートになると
一気に方言女子になる。

見た目はロシア人なのに
日本語しか話せない俺からすると、

どこから見ても日本人で
日本語しか話せないのに、
その日本語が
方言スイッチに切り替わった時の
そのインパクトといったら。

不思議、というか、
衝撃的、というか。

だから、アキちゃんの
その
ふんわりした声で話すやわらかい方言を
少しでも長く聞いていたくて…

それで、
つきあい始めて間もなく、
押し掛けるように(笑)同棲をはじめた。


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