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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第20章 未来への扉



3時間後。

ゲストのお見送りを終えてひと安心の二人と
一緒に写真をとらせてもらい、

ドレスを脱ぐ夏希ちゃんを
控え室に連れて行きます。


『あれ?夜久君は?』

『なんか、リエーフたちと
二次会のこと話してた。』

『…ま、放っておいても大丈夫か。
自分の職場だから
迷子にはならないよね(笑)』

通路を並んで歩く途中、
夏希ちゃんが言いました。

『早瀬ちゃん…いろいろありがとう。
私、今日、本当に幸せだった。』

『それはよかった。
そう言ってもらえるのが、
この仕事の何よりのやりがい。』

…余計なお世話かもしれないけど…

『多分ね、夜久君も同じ気持ちで
仕事してるんだと思う。』

『うん。
自分がその立場になってみて分かった。
一生の中の大事な1日を託されるって
すごく責任ある仕事だね。』

『不規則な仕事だけどね。』

『うーん…でもこれからは、私、
家で待っててあげられるから。
毎日、必ず会えるし。
仕事の話も聞かせてもらったら
その度に今日の気持ちを思い出して
ケンカも減るかもな、って。』

『そうだね!』

…夜久君、よかったね。
夜久君の願いも叶ったみたいだよ。
一番近くに、一番の味方。

『おーい、』

あ、噂をすれば(笑)
後ろから夜久君が追いかけてきました。

『ごめんごめん、この後の話してた。
な、早瀬も二次会、来れば?
独身、いっぱいいるぞ。
気になるやついたら紹介するから。』

『そうだよ、早瀬ちゃん、おいでよ!』

『お気持ちだけ頂くわ。
まだ後処理、たくさんあるし。』

『…後処理、任せていいのか?』

『あったり前じゃない(笑)
今日は君は、"お客様"なんだから。』

『なんか、わりーな。』

『今日"だけ"だからね!』

着替えを済ませ、
二人は二次会へと出発していきました。

『仕事終わったら来いよ!』

…夜久君は最後まで誘ってくれたけど…


今日は、
二人のこれまでのことを思い出しながら
一人でゆっくり、後片付けしようかな。


私の大事な同僚、夜久君。
そして私の大事な友達、夏希ちゃん。

私にとっても特別な1日になったよ。
本当に、おめでとう。


たまにはケンカもしながら
でも、今日の喜びを忘れないで…


末永く、お幸せに、ね♥

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