• テキストサイズ

ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第20章 未来への扉



『…クロも、俺が悪いと思う?』

『わっかんねー。
俺、詳しいこと、知らねーもん。』

『もしかして、
夏希は、クロのことが好きなのかな…』

『はぁっ?夜っ久ん、
相当ダメージくらってんな!
なんで俺?もしかして、俺にヤキモチ?』

『昨日もずっと楽しそうだったし、
さっき、ここに来るときも楽しそうだったから。
最近、俺の前で、あんなに笑ってたこと、
あったかな、って思った。』

『…そこ、ハッキリさせとこ。
わりーけどさ、俺、夏希は、
同級生でマネージャー以上には思えねーわ。
女って意識したこと、一度もねーよ。
そりゃ"おっぱいCカップかな"とか、
もう夜っ久んと寝たのかな、とかは
高校の頃は想像してたけど。』

…ギロ、と、クロを睨む。

『まぁまぁ、怒んなって。
…夏希、今日もずーっと
夜っ久んのこと気にしてたぞ。
一緒に来たかった、怒ってるかな、
仕事中に写メ送っていいかな、って。』

『マジ?』

『マジ、マジ…なんで信用してやれねーの?』

『…夏希を満たしてやってない自覚があるから…』

『んなことねーよ。
仕事頑張んのは、夏希のためだろ?』

『…俺、夏希と結婚したい。
そのために、金も貯めたいし、
家族を養える男になりたいし。』

『…夜っ久ん、真面目っ。
そうやって言ってやればいいじゃん。
んで、早く結婚しちゃえよ。』

『まだ、全然、ダメだ。』

『…それは夜っ久んが決めることだけど。
でもさぁ、』

クロは
海君が飲み残したコロナに手を伸ばす。
瓶をあおる姿がサマになってて。

…さっきから
斜め前の女の子がクロをチラチラ見てる。
男の俺が見ても格好いい。

クロは、なんで結婚しないんだろ?

『夏希は、結婚より先に、
今の夜っ久んとの時間を
楽しみたいんじゃねーの?
だって結婚って、恋愛の延長線上だろ?
恋愛がつまんなかったら、結婚しねーぞ。』

…ん?
誰かが同じようなこと言ってた気がする。

『言いたいこと言い合えるの、
昔から、お前らのいいところじゃん。

でももうあの頃より大人なんだからさ、
跳ね返すだけじゃなくて
受け止める余裕、持てよ。

真っ直ぐな正しさは、
時々、人を傷つけるぞ。

ケンカしてもいいけど致命傷は負わすな。
…失いたくないだろ?』

/ 1378ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp